つぶやき その3

 

 跛行舎は公演に向けて稽古を進めているが、自分の一人芝居の場を、自分が書いていく所からスタートする。役者は作者でもある。まず台本を作り、舞台に出てメンバーに披露する。

 これを演会と呼ぶ。最初エンカイと言われた時は、宴会かと思った。そうではなかった。独演会、つまり一人出て演じる会である。役者は舞台で自分の書いたものを演じ、終わった後にその台本をみんなに配る。みんなは台本を読み直し、いま舞台で行われたことと台本の両方から、内容を検討して意見をだし合い、これが公演に向けた作品を構成する演劇的に面白い一場となりそうかを判断する。台本としてある程度完成するまで、演会は繰りかえし行われ、その都度舞台の面白さ、役者、状況、セリフなど気のつく限り、より良いものへ向かって検討がなされる。足したり引いたり掛けたり跳んだりの作業がくり返されるのである。

 私はもう5回の演会をして、まだokがでない。台本なんて書けそうで書けないのである。考えても考えても、セリフの一言も浮かんでこない。1時間2時間たっても、ノートは真っ白、頭の中も真っ白。芝居ってどうゆうのだったっけって、何をどうしたらいいのかも分からなくなってきた。何が面白いのかも考えられなくなってきた。ヒントやアドバイスなど言ってもらうんだけど、それをどう表すのか、どう広げるのか、さっぱり頭もはたらかなくなってきた。まあいつもボーッとしてる方なんだけど。いったいどうしたらいいんだーって感じ。

 与えられた役やセリフをどう作っていくかと言うことだけじゃなくて、私はこうしたいと言う所から始められるんだから、こんなすごいことはないんだと頭をしぼるんだけど、頭しぼったってネー。力が・・・チカラが・・・ナイ。 などと言ってないで、イチカラガンバラニャキャ・・・と苦し紛れにつぶやいてはみるんだけど。台本は全くできないのだー。

 それで、 私としては作者募集中なのであります。  

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